2010年01月16日

【死の話】

ぼくが描いた絵本の4割には『死』が描かれている。

絵本を描いてる!と言うと,みんな勝手にハッピーエンドが当たり前だと思ってるらしく

『絵本なのに殺すなよ』

と言います。

絵本なのに…?

小説や漫画や映画にアニメでは『死』というものは意外と普通に描かれている。

なぜ絵本では駄目なのか?

絵本は子供が読むものだから?

『死』が何か悪影響をあたえるから?

そんなのは大人のエゴなんじゃないかと思う。

絵本はもっと自由だし,死はもっと身近に感じるものだと思う。

死を怖がっているのは子供ではなく,大人の方だと思う。


アメリカの絵本作家にエドワード・ゴーリーと言う人がいた。
その人の作品に

『ギャシュリークラムのちびっこたち』

という作品があるのですが,この絵本はぼくの中の常識をガラガラと音を立てて崩してくれました。

アルファベット順にA〜Zの頭文字の子供が,次々と惨殺されているのだ!

そして,Zの子供が殺されたところで終わり。

後は勝手に解釈してね♪的な終わり方…

翻訳した長谷川さん(だったかな?)が,あとがきに自分の解釈を書いてしまったので,なんとなく長谷川さんの解釈のまま受け取ってしまう人も多いのかもしれないが,この投げぱなしの『後は自分で完成させてね♪』な終わり方が大人っぽくて好きだ!

ゴーリー作品では子供が不幸になる話が多いのも特徴かもしれない。

『死』を描く絵本は描いていて楽しいが,保育園なんかでの読み聞かせに向かないのも確かである。

まぁ,もともと子供がこれといって好きなわけではないので,大人を相手に読み聞かせする方が楽だったりはする。

今年はもう少し頑張ってみる!のが目標なので,あちこちでイベントをやりたいと思っている♪

新作もたくさん作りたいと思ってましたが,昔作ったやつで今はちょっと読めない感じのやつを手直しした方が楽かも…

と,作る前から逃げ腰になりつつある腑甲斐ない
ぼく☆彡


もう少し以上頑張ってしまっては息切れしてしまうかもしれませんのでね…。

いやはや、頑張りたいのか頑張りたくないのか…



 
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